■山口県宇部市、広島県呉市(平成24年10月22日月曜日~23日火曜日)
視 察 日 |
平成24年10月22日~23日 |
視察場所 |
1)山口県宇部市 |
視察項目 |
1)再生可能エネルギー導入促進事業について |
意 見 |
1)山口県宇部市―再生可能エネルギー導入促進事業について ・宇部市の省エネ・地球温暖化対策の取り組み・・・環境基本計画で宇部市の望ましい環境像を「豊かな自然と住みよい環境をはぐくみ、持続可能な社会をめざすまち」とし、地球環境・生活環境・自然環境・快適環境・環境教育環境ビジネスの5つの視点から民生部門・運輸部門・産業部門・環境教育それぞれの計画、取組みがなされている。主な取組みは、公共施設、個人住宅等への再生可能エネルギー設備の設置・普及、CO2排出量の削減、市営バス・自転車の乗車利用促進、事業者との環境保全協定の締結、エコアクション21の取得支援、宇部志立市民大学環境学部の運営、環境学習施設のネットワーク化など。 また、事業としての課題は再生可能エネルギー設備設置とそれが雇用につながる施策にするには産学官民との連携についてしくみ作りの工夫が今後必要。更には、市としてあるいは北区に置き換えた場合も含め、エネルギー政策についての目標の構築をどのようにしていくのか、また国の補助制度をどのように効率的に取り入れ、財源確保していくのかなど、課題が明らかになり参考になった。
2)広島県呉市―ジェネリック医薬品使用促進通知サービスについて ・呉市の国民健康保険事業の概要と現況・・・人口約24万人、高齢化率30%、国保被保険者数人口の約23%の55,000人うち65歳以上は約46%であり、市民一人当たりの医療費の推移は全国平均40万円に対して約60万円と高く医療費抑制の必要性が挙げられていた。そこで市の長期総合計画の中で重点プロジェクトとして、「市民の健康づくりの推進」~健康寿命の延伸と国民健康保険の健全運営が掲げられ、生活習慣病予防を柱とした保健事業の推進が計画された。国保の歳入増と歳出減を図るため、市税の徴収機能も合わせている、債券徴収対策室が設置され、保険料の収納率上昇に努められ、滞納繰越も含めた収納率は85%と県内でも1位から3位に位置する。歳出減については医療費に適正化を訴え、「健康管理増進システム」が構築され、レセプトデータベースを基にし、3つの取り組み①ジェネリック使用促進で勧奨通知による市民の医療費負担の軽減②保健事業の推進で広島大学と協働した糖尿病性腎症等重症化予防、生活習慣病2次3次予防、医療費分析・調査研究に市民の健康維持③レセプトの縦覧点検で効率化し、医療費の節減を徹底的に行っている。 効果など資料でみると簡単な表現だが、実際に担当課長にお話しを伺うと、これに至るまでの医師会や薬剤師会、歯科医師会への説明、協議、連携のプロセスについてのご苦労と努力、工夫が感じられた。やはり、初めは医師の処方権の侵害と言われなかなか理解を得ることが難しかった。その中で、説明会を重ね、市民公開シンポジウムなどを開き、市民からも理解を得られるよう工夫を重ねた。現在は医師会や薬剤師会、歯科医師会との連携で通知内容の検討や各種疾患の重症化予防への働きかけなど様々な取組みがされている事を北区に置き換えた場合、事業の基礎となるレセプトデータベースの整備や医師会、薬剤師会との連携などに課題が残ると感じた。
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