地域活動

政務調査レポート

鹿児島県鹿児島市(平成21年10月29日木曜日)

委員会名

区民生活委員会

視 察 日

平成21年10月29日木曜日

視察場所

鹿児島県鹿児島市  

視察項目

商店街振興施策と宇宿商店街について

 

意  見

1・鹿児島市の商業の現状と商店街振興施策の概要について
第三次産業、小売業・卸売業が80%を占めるが、平成3年をピークに現在は減少傾向が続いている。商店街数も175ある中、大型店舗の出店により空き店舗率が14.6%と上昇している。また商業の中心、にぎわいの中心として発展してきた中心市街地、天文館地区、中央地区、いづる地区から市街地外への分散がみられる。
商店街振興施策は「商店街等の活性化のために」と冊子が作られており、14の支援策が申請の流れや仕方などを含めて、わかりやすくまとめられている。(資料添付)中でも「頑張る商店街づくり支援事業」は事業内容を限定せず、商店街独自の取り組みを支援するもので、市も推進している。しがしながら様々な支援策はあるが、商店街の半数は街路灯の維持管理の補助のみの利用となっているのが現状である。

 

2・商店街への行政支援と連携について
商店街の自主的な活動について活性化につながるよう、指導・助言を
行ったり、要望などで新たな施策の参考としている。

 

3・行政と商店街連盟、商工会議所との役割分担について
商店街連盟も商店街と同じく、自らの活性化のために各事業を行う場合、行政は支援する。商工会議所とは事業によっては行政と連携を図り、共同して事業を行ったり、事業を支援するなどの関わりを持っている。

 

4・商店街、市民からの評価、要望、今後の課題について
・商店街一辺倒の支援でいいのか?…個店へ直接の支援、アドバイスを今後取り組む。→商店街活性化はリーダー、人材育成が重要。

 

5・「宇宿商店街」の活動について
大型店出店による影響を逆に活力として商店街が結束、国や県補助金制度を様々活用した事業を継続的に行い、活性化に励んでいます。独自で作る「まちの駅(高齢者の交流の場)」や毎月開催のフリーマーケット、大学とのコラボ企画で街並みづくり、音楽の放送、商店街での子どもの見守り等々。面白いのは「中学生商人選手権」…商店主がアドバイザー役となり、企画から仕入れ、販売まで全て中学生が考え、商店街にお店をオープンさせ、3時間の販売時間で成績を競うもの。参加後、将来の~屋さんになる!という生徒もあり、将来の商店街担い手づくりにもなっている。高齢化が進む中、歩いて買い物に行ける、顔が見える商店街は重要な存在。だからこそ、子どもから高齢者の喜んでもらえる商店街づくりに励んでいると、理事長の熱意には感動をしました。市の支援策も含め、区政に反映していきたいと思います。

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