意 見 |
1・長野オリンピックについて
・86年(県内組織)長野冬季オリンピック招致委員会設立・88年国内候補決定
・89年(全国組織)長野冬季オリンピック招致委員会設立・90年IOCへ立候補届
・91年IOC総会での開催都市の決定
- 招致活動―IOC関係者約60名来日、長野市に加え全国各地を案内するなど、1人当たり100万円を超える費用がかかった。
- 大会運営費、施設・事業費と財政負担―競技施設6か所、運営施設4か所建設費約1292億円は国が1/2県が1/4、市が1/4を負担、市の実質負担は31.8%411億円。一般会計1300億円~1400億円の財政に対しての負担は大きかった。
- 効果と負担―都市基盤の整備(高速交通網整備、地域道路ネットワーク整備、市街地整)が進む。開催にあたってはIOCやJOCに売上の多くを上納。例えば、テレビ放映権契約金は40%を納めるなど…
また、大会の効果として、ボランティア活動の定着や子供たちへの健全育成へとつながった。(大会の基本理念は「自然との共存と平和」とし、子どもたちの参加…一校一国運動、長野オリンピック子どもフォーラム、子どもはチケット半額などを実施)
大会開催による経済波及効果は長野県で約1兆円、国は約2兆円となった。
大会後の負担については競技施設の後利用について、6施設のうち4施設を指定管理者での運営、2施設は市直営での運営とし年間約16.8億円を負担している。
- 所見―冬季オリンピックは夏季オリンピックに比べ、規模も1/4程度であるが、専用施設が多く必要となる為、大会後の施設利用が制限されたり維持していくことが大変である。
東京オリンピック招致にあたり、オリンピック開催の効果と負担がよく理解できたと思う。北区も国立トレーニングセンターがありまた、障害者施設が多い事から、東京オリンピックが実現されれば、パラリンピックの主要会場となる可能性も高い。それに向けた区としての受け入れなど取組の参考となった。
2・協働による町おこしについてー小布施町
- 「町おこしで元気な日本をつくる」;セーラ・マリ・カミングス女史
長野オリンピックに憧れ、日本に留学後日本の企業に就職。翌年、小布施堂(枡一)に入社。利酒師認定を習得し、酒造の再構築に取り組む。
その中で、「長野らしさ、小布施らしさ」を追及し、伝統を重んじながら、オリジナリティの魅力を発信。企業を発展させるためには、地域・小布施を発信していく事が大切と、さまざまな地域活動を展開。
・98年「国際北斎会議」(500人規模の学術会議を小布施町で開催)
・01年「小布施っション」文化サロンをスタート
・桶仕込み酒の再開
・「小布施・見に・マラソン」を開催
・所見―町おこしを行政との協働というより、地元企業などが中心となって展開
している。地域を愛する人々がマイナスをプラスに変える工夫をしながら、小さな
この町を「らしさ」を活かしながら発信。特にマラソン大会は舗装された道だけではなく、さまざまな道を通る町を感じながら走れるマラソンに。運営も地元の協力を得ながら、ボランティアが活躍。全国から参加申し込みがある。
新しいものを探すのみの町おこしではなく、今ある魅力を徹底的に掘り下げPRしていくことが新しいと感じた。町民が積極的に活動し、町や県が後押しをしてく…
「区民との協働」を掲げる北区として、区民への働きかけ、それぞれの役割分担などについて参考になった。
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