地域活動

政務調査レポート

管外視察報告書(平成21年3月10日火曜日~11日水曜日)

視 察 日

平成21年3月10日火曜日~11日水曜日

視察場所

岩手県一関市

視察項目
  1. 岩手・宮城内陸地震の現状と対応
  2. 東日本合唱祭でのまちおこしについて

 

意  見

1.岩手・宮城内陸地震の現状と対応

1・地震の状況―平成20 年6月14 日08 時43 分、岩手県内陸南部の深さ8km でマグニチュード(以下、M)7.2 の地震が発生し、岩手県奥州市と宮城県栗原市で震度6強を観測したほか、東北地方を中心に北海道から関東・中部地方にかけて震度5強~1を観測した。
・被害状況…死者―13名、行方不明者―10名、重軽傷者―450名、住宅全壊―28件、半壊―98件、一部破損―1380件、落橋、土砂崩れ、道路のひび割れなど。
避難所は岩手県3か所、宮城県1か所で最大322人の避難者。

 

2・対応について―
・現地への被害確認職員派遣・税減免制度の周知・医療救護、健康相談・中小企業商業相談窓口・観光風評被害の対応・被害児童へのカウンセリング・

 

3・所見―
地震の規模自体は大きかったものの、震源地が市街地でなかったため、人的被害などが少なかった。山崩れによる、道や橋の被害状況は規模が大きく、完全復旧には長いところで4~5年必要となる。一関市では観光産業の一つである温泉街への風評被害が課題の一つとなっている。
県外からの支援受け入れを制限するなど対応は、これまでの阪神大震災や能登半島沖地震などからの得たところからである。

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落橋した祭畤大橋

 


2.東日本合唱祭でのまちおこしについて

1・事業の概要―平成2年より東日本各地から全日本合唱コンクール全国大会などの各種大会で入賞を果たしている一流の合唱団を招いて開催。招聘団体よる各ステージと、地元合唱団との合同合唱の構成。その時期に合わせ周辺事業者、商店街も街路灯に合唱祭の飾り付けや売り出しなどを開催し、合唱による交流と地域活性化を図る。
実行委員会は運営部門と演奏部門から成り立ち、運営部門を‘創友会‘という、地域事業主の有志の方々がボランティアで担い、演奏部門は一関合唱連合会の方々から成る。
運営費予算は700万円、うち300万円が一関市からの補助金、残りをチケット代、パンフレット代金、パンフレット広告収入。

 

2・効果―文化ホール定員1200人で1000~1200名とほぼ満席になる。参加者は招待合唱団と地元合唱団総勢約380人と地域の団体が半数と国内外団体との交流が盛んになってきている。海外からの団体については毎年1中学校に招き、合唱の指導と演奏披露での国際交流を図り、大変な好評となっている。

 

3・所見―「合唱のまち」「音楽のまち」一関。歌声による地域交流、合同合唱。と合唱を通してのまちおこしは学生から地元事業主まで、関わっている方が多く、東日本地域を中心に全国からまた海外からと参加団体を招へいし、知名度も上がっている。
一ノ関駅から会場の文化センターまでの通りを合唱祭のフラッグなどで飾る点、実行委員会に地域の方々が入る点など行政も含め地域をあげて取り組むところは、北とぴあで開催されている合唱祭への取り組みに大変参考になった。

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