地域活動

政務調査レポート

愛知県江南市 (平成21年1月13日火曜日)

委員会名

企画総務委員会

視 察 日

平成21年1月13日火曜日

視察場所

愛知県江南市

視察項目

SWOT分析を用いた行財政改革について

 

意  見

「SWOT分析」とは、自治体を取り巻く外部環境(機会・脅威)の変化に対応し、自らの内部要因(強み・弱み)を分析しながら、自らの自治体の成長と発展のために自らのミッション(使命)・ビジョン(将来像)・戦略課題を導く方法論。

 

  1. 導入の経緯―財政危機を背景に国・県に頼らない自立可能な行財政基盤の確立、頼らない行政運営の体制づくりが必要であると考え、平成16年に「構造改革推進宣言」。平成20年度から新しい行政経営のスタートができるように、16、17年度を「環境整備期間」18、19年度を「改革の実践期間」とし、新しい行政経営の実践の一歩として「江南市戦略計画」を策定するにあたり、民間企業で使われているSWOT分析の手法を採用。
  2. 江南市戦略計画策定においては、「市全体のSWOT分析」…基本構造の策定に活用、5つの分野ごとに戦略を分析したものを基本計画の策定に活用。

     

  3. 導入の効果―実施する事業の目的・目標が明確になった。
  4. 「マネジメントシステムの確立」…すべてが一貫して成果体制系に基づくことによって仕事がしやすい、わかりやすい。
    「政策体系と組織体系」…成果体系に基づく組織体系へ再編(10部29課→8部24課へ)・目的型事務分掌に全面改訂
    ・組織におけるマネジメントが行われるようになった…庁内分権(事業立案、枠配分予算、グループ制)
    ・事業の優先順位付けが議論できるようになった。

     

  5. 課題と対応―・しくみづくりはできたが、動かす「人」と「組織」の意識やマネジメントが不十分→研修の実施と実践

・職員や組織のモチベーションが揚がらない→人事考課制度採用

「経営のできる組織」となることを目的に導入されたが、実行性が伴うための職員研修、意識改革が重要であると感じた。

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